新型コロナウイルスの感染収束後に訪問したい国と地域は、日本が最も人気-。アジアや欧米豪12カ国・地域の人たちを対象にした調査でこんな結果が明らかになった。行きたい観光地があることや食事がおいしいことなどに並んで、「清潔さ」が評価されており、調査を担当した日本政策投資銀行は、訪日客取り込みのために「新型コロナ感染防止策の継続などで、清潔さという強みを一層生かすのが重要だ」としている。
調査は、政投銀と公益財団法人の日本交通公社がアジア8、欧米豪4の国・地域の海外旅行経験者6266人を対象に、インターネットで6月2~12日に実施した。
新型コロナ収束後に行きたい国・地域(複数回答)を尋ねたところ、日本は46%と2位の韓国(22%)の2倍以上の人気だった。10カ国・地域の回答者のトップは日本だった。韓国では日本と並んで米ハワイの人気が高かったが、他のアジアの国・地域では2位に大差をつけて日本が首位。米国やオーストラリアでも首位は日本だった。
日本を訪問したい理由(複数回数)は、「清潔だから」が4位の36%だった。特に、欧米豪は清潔さを評価する割合が高かった。
新型コロナ禍で訪日客はほぼ“消失”しているが、政投銀は、評価が低かった多言語対応を改善し、「『癒やし』につながる体験型観光などの準備を進めるべきだ」としている。